2017年8月アーカイブ

共喰い主義

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 共喰い主義は軍拡競争の出費に耐えられなくなりました。共喰い主義の総本山、ジャッカル共喰い主義共和国連邦の体制にあちこちで綻びが目立ちはじめたのです。綻びの隙間から民衆が立ち上がりました。
 最初に立ち上がったのは国を分断されていたヤマイヌです。
 共喰い主義とジャングル主義を隔てていたヤマイヌ共和国の壁が民衆の力によって壊されました。                 総本山のジャッカル連邦もこれを押さえつける力は既になく、ほどなくしてジャッカル連邦も崩壊し国名をジャッカル共和国に変更しました。イヌ科大陸では共喰い主義が崩壊したのです。
 共喰い主義はジャングル主義に負けたのです。自由な競争を保障するジャングル主義の方がより動物たちの本能に訴えかけるものだったようです。共喰い主義国家は次々と転覆してヘビや共喰いトカゲなど、ごくわずかの国だけになりました。           
 茶番戦争はジャングル主義の勝利に終わりました。
 これでジャングル主義の総本山、ハイエナ略奪国は動物世界における唯一の超大国となりました。
 共喰い主義の総本山であるジャッカル連邦の崩壊を目の当りにしたヘビは、このままでは自分たちも危ないことを悟りました。
 既に共喰い主義による動物解放、動物世界革命、魔王の爬虫類大革命もすべて失敗に終わっています。社会資本の整備も自前でする力はありません。自分で出来ないならば他の動物にやってもらえばよいとヘビは考えました。
 ヘビは他の動物たちを引っぱり込むために世界で一番大きなヘビ市場を「改革・開放」して全ての動物の投資を歓迎します。投資した分についてはヘビ政府が保証するとまで言い切りました。
 さらに「共喰い主義的ジャングル経済」なる珍妙なことを言い出したのです。
 政治的には共喰い主義だが経済的にはジャングル主義だと言うのです。矛盾することを平気でヘビは言ってのけました。爬虫類大革命・大躍進運動などの長い間、繰り返してきた内乱のことなど、すっかり忘れてしまったようでした。
 ところが、信じ難いことにこんな子供騙しに沢山の動物が引かかかったのです。動物世界で一番の生息数を持つ市場とヘビのペテンに騙されたイヌ科、ハイエナ、ライオンのオカネが奈落に落ちる滝のように流れ込みました。
 流れ込んできたオカネのおかげでヘビは経済発展だけでなく、最新の軍備を揃えることができました。拡張した軍備を背景にヘビは不穏な動きを見せはじめました。
 ヘビが一方的に「ドラゴン・縄張り法」を宣言したのです。これは過去に一度でもドラゴン帝国の領土となったことのある地域は例外なくヘビの領土だ、と言うものです。
 ヘビの狙いは南洋の底に眠るたくさんの鉱物資源です。そのために今のうちから自分のものにしてしまおうというのです。
 ヘビの学術調査隊は南洋諸島に行くとドラゴン時代の土器の欠片を海中にバラまきました。
 そしてそれをわざとらしくもう一度引き上げるのです。土器を引き上げると、
「ここの海底からドラゴン時代の土器が発見された。従ってここは我々の海だ。ヘビ以外の動物が入ることは許さない」
 と方々で勝手に宣言しました。
 そんな正確な引き上げができるのなら沈没船の財宝なども簡単に引き上げれるはずですが、できるはずもありません。
 まったくの狂言により南洋諸島の海の八割はヘビのものになりました。
 調子づいたヘビは火星の裏側までもドラゴン帝国の範疇に入ると言い出しました。根拠はドラゴン時代に描かれた絵画に火星の絵が描かれていたから、というものでした。
 これはさすがに動物たちの笑い物になりました。
 ヘビは、
「毎日、望遠鏡で観察している。だから火星も木星もすべてヘビのものだ」
 と反論しました。
 ハイエナが、
「いい加減にしろ」
 と言ったのでヘビは仕方なく引き下がりました。
 ハイエナとやり合っても勝てないと、解かっていたからです。 ヘビにとってはハイエナのいない世界がもっとも望ましい世界でした。

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 ハイエナ武器商人はハイエナ政府が敵視していた、共喰いジャッカルが消滅して行き詰まってしましました。今までは使われることのない武器を政府に売りつけることで儲けてきましたが、既に敵はいなくなったのです。そこは狡賢いハイエナ、戦争がなければつくってしまえばよい、とまたもや考えました。これまでもライオン、トカゲ半島・・・、何度も同じことを繰り返してきました。手口は慣れたものです。ライオンに先に攻撃させたのと同じ方法です。      生贄に選ばれたのはヒトコブラクダでした。
 綿密にシナリオが書かれました。
『まず、ヒトコブラクダに国境を接しているキリンを攻撃させる。理由は何でもかまわない。キリンはヒトコブラクダの領内から水を盗掘しているのでヒトコブラクダはだいぶアタマにきている。これ
                          ・・・・を利用しよう。次に、動物世界の治安を乱したとの理由で正義の味

方ハイエナが弱者のキリンを恩着せがましく「助ける」との名目で軍隊を派遣する。ハイエナは不良在庫になった武器の一掃セールもできるし、新兵器の使用実験もできる。さらにはキリンに恩をきせて井戸の利権を手に入れる。もっとあわよくば、キリン国に軍隊を駐留させて井戸の利権を半永久的に手に入れる。
 ハイエナはいろんな国に借金があり、費用は払えないから莫大な戦争費用はライオンからムシリとってこればよい。ムシリとった金額から実際の費用を差し引いた分は自分のポケットに入れる。
 一石三鳥、四鳥も狙えるスジでした。
 そして実際、筋書き通りにコトは運ばれました。
 まずハイエナはヒトコブラクダに古い武器を安い値段で大量に売りつけました。そして、御丁寧にハイエナはヒトコブラクダに、たとえヒトコブラクダがキリンを攻めても我々には関係ない、とまで言い切りました。
 ハイエナの思惑など思いもよらないヒトコブラクダは挑発にのってキリン国へと攻め入りました。
 待ってましたとばかりハイエナは声を大にして叫びます。
「これは侵略だ。動物世界の治安を乱すものである。我々は動物連合軍を組織し、早急にヒトコブラクダの野望を叩く」
 ライオンもまた動物連合軍に参加することを求められました。ライオン政府は仲間外れになりたくないので参加したかったのですが国内の反獅子ライオンたちが声高に反対しました。
「三戒違反だ」
「軍国主義の復活だ」
「我々は三戒を死守して滅ぶべきだ」
 しまいには、
「ダメなものはダメ」
 などという子供のような意見が、ちゃんとした大人のライオン政治家の口から吐き出されました。
 モタモタしているあいだに戦争はハイエナを中心とする動物連合軍の圧倒的勝利に終わりました。
 ライオンはついぞ軍隊を派遣することはありせんでした。しかも拠出金として戦争が終わってから四十億ハッパもの費用をハイエナから要求されました。これは貧しい国の国家予算よりも多いのです。
 ライオンはあっさりその金額を呑みました。ライオンはハイエナの圧力に前々から弱かったのですが、この交渉では特にそうでした。 味をしめたハイエナは追加予算として九十億ハッパ、合計百三十
億ハッパを新たにむしりました。
 ライオンはゼニだけむしりとられて誰からも感謝されませんでした。ヒトコブラクダからはハイエナに協力したとして恨まれたし、キリンからは軍隊を派遣しなかったとして無視されました。ハイエナやオオカミからは小馬鹿にされました。
 ハイエナにとってライオンはムシリやすいカネの成る木でした。 ハイエナはこのときライオンから多額の戦争費用をむしりとったので相当の黒字が出ましたが、決算の数字は絶対明かしませんでした。味をしめたハイエナはカネに困ると度々、ヒトコブラクダを襲いました。ライオンはその都度、費用をむしり取られました。
 しかし、いまだにライオンは世界一の金持ちです。おまけに最近はライオンの影響でウマ、ウシ、シカ、ジャングルトカゲも著しく発展してきています。
 ハイエナは彼らを標的にルール変更を仕掛けました。
 少しでもカネのありそうな相手には遠慮会釈なく襲いかかるつもりなのです。
 ハイエナは急に今までハイエナハッパとライオン金貨を交換するときに使っていた天秤が壊れたと言い出しました。
 天秤が修理されて戻ってきたときには重りが変わっていて、何故か動物たちのオカネは今までの十分の一しかないとされました。
 ハイエナ以外の動物の資産は二束三文になりました。ハイエナは動物たちの資産を何から何まで買いたたきました。
 ハイエナにとってはただ同然の値段になったものを、さらに何の価値もない木の葉っぱで買い漁ったのです。
 ライオンやジャングルトカゲはただ意気消沈するだけでした。トカゲなど次世代はトカゲの世紀などと息巻いていましたが、そんな鼻息は粉々に砕かれました。
 ところがウマはハイエナの陰謀にいち早く気づき、ハイエナの天秤を一切使わないことでこの危機をのりこえようとしました。ウマはハイエナのことを「泥棒」と手厳しく非難しました。
 いくつもの動物が被害を受けましたが一番大きな被害を受けたのはジャングルトカゲでした。
 ジャングルトカゲには経済の崩壊と同時に社会崩壊が訪れました。 ジャングルトカゲ自らが建てた建物や橋が地震もないのに落下しだしたのです。ジャングルトカゲは見栄っ張りなので手抜き工事でとにかくやたらと見かけだけ立派な建物を作ったのです。
 ジャングルトカゲは腹いせにライオンへ当たり散らしました。
「ライオンがトカゲを支配したとき、トカゲの持っていた優れた建築技術を奪い取ったからだ」
 ライオン支配時代の古い古い建造物は地震があっても倒れていないし壊れていないのに、です。
 言い掛かり丸出しのこんなことさえライオンはただ黙って聞いていました。反論すらしようともしませんでした。
 動物たちのあいだではいつしかトカゲの言い分が正しいと認められるようになりました。
 破産したジャングルトカゲ政府はハイエナの金貸しの管理下に置かれました。
 ライオンはハイエナのルール変更で手痛い被害を受けましたが、それでも動物世界一の金持ちでした。
 爬虫類はそんなライオンを見て悔しくてなりません。ヘビもトカゲもライオンの技術、オカネ、市場、どれを取っても経済が成り立たないのにライオンに対する非難を一向にやめようとはしませんでした。だからこそ非難をやめなかったのかもしれません。
 爬虫類が大声で叫ぶのを聞いたライオンは何も言わず、ただオカネを差し出しました。
 爬虫類は非難を大声で叫べば叫ぶほど、繰り返せば繰り返すほど打ち出の木槌のように大金が転がり込んで来るのでやめられません。 旧世紀のイヌ科がやったよりもボロい略奪でした。
 非難を大声で叫ぶうちにライオンがヘビに貸したオカネの返済期限が迫りました。「改革解放」でたくさんのオカネをヘビは借りました。金額は二十億ハッパです。ヘビはライオンに利息をつけてオカネを返さなくてはなりません。ライオンたちはヘビ政府が保証しているのだから取りっぱぐれは絶対にないと信じていました。
 ところが、ヘビは借りたオカネは返さないと言い出したのです。
借りたオカネの保証をしたヘビ政府も、
「外国から借りたオカネを返すと、ヘビのオカネがなくなる」
「政府の肩代わりを期待した連中は間違っている」
「おまえたちが良く調べなかったことの方が問題だ」
 ふてぶてしく開き直りました。
 挙げ句の果てに、
「ライオンの国力は既に二流以下で偉大なドラゴンの組むべき相手ではない。我々にとってはジャッカル、ハイエナとの関係がもっとも重要だ」
 それでも返せと迫ると、
「軟禁虐殺の被害者は一千万だ!    ライオンが我々にそんなことを言う資格はない」
 と逆に凄まれる始末でした。いつの間にか軟禁虐殺の犠牲者の数は一千万に増えていました。
 ライオンはむしられたまま何も言い返せませんでした。
 普通ならこれに懲りてヘビにオカネを貸すのはもうやめようとするものです。ところがライオンたちは懲りずに、またもやヘビにオカネを貸しました。金額は五十億ハッパでした。
 ヘビは動物世界に対する影響力を日増しに強めていきました。「ライオンからの援助」としてむしり取ってきたオカネをいろんな動物に「ヘビからの援助」としてばらまきはじめたのです。
 オカネだけではなく共喰いトカゲには食糧や燃料、武器、太陽爆弾、太陽爆弾開発技術などまでタダでくれてやりました。
 共喰いトカゲはライオンを敵視しています。ライオンを攻撃しようとしているやつにライオンの出したオカネは巡り巡っていっているのです。
 ヘビにとってすべての動物から貰うオカネの九割がライオンから出たものでしたが、ヘビから「援助」に対して感謝の言葉が聞かれたことは一度もありませんでした。むしろ、
「援助させてやっているのだから有り難く思え! 」
 という厚かましいものでした。
 ヘビはライオンからせしめたオカネを動物中にバラまきましたが、まだ余るくらいでした。
 それでも余った分はこっそりスパイを派遣してライオン国内の土地や建物の買い占めに使われました。
「ライオン国内の金目のものはすべて買い占めるのだ」
 ヘビはライオンからむしったオカネを握って鼻息も荒く乗り込んで来ました。
 これだけ多額の「援助」をしていれば、さすがにライオンの財布も底をついてきます。ライオンは「援助」を渋りました。
 ヘビは困りました。毎年の予算にはライオンからむしり取ってくる「援助」が既に組み込まれていたからです。
 ヘビは常套手段を使いました。
「軟禁虐殺の被害者は二千万だ!    ライオンがヘビにオカネを出さないでいいはずがない」
 いつの間にか被害者の数は二千万に増えていました。ライオンは仕方なくまたもや出しました。
 ところが今度は「援助」した物資をヘビがライオンに内緒で横流ししていたことがバレてしまいました。ヘビにすればただで手に入れたものを売るわけですからボロ儲けです。
 ライオンはヘビに説明を求めましたが、
「もらった以上は自分のものだ。自分のものをどうしようと勝手じゃないか。軟禁虐殺の被害者は三千万だ!    」
 と逆に抗議されるありさまでした。少し前には一千万だった被害者は瞬く間に三千万に増えていました。そのことに気づいたライオンは誰もいませんでした。
 ライオン政府は借金まみれ、借金大国になりました。ハイエナみたいに浪費をしたわけではありません。ライオンたちの暮らしぶりは質素なものです。
 それでも、ライオン政治家は、
「借金できるだけマシ」
 と脳天気なものでした。
 ヘビはライオン相手の商売で年間、何十億ハッパの黒字を出しています。こうして「援助」と称してライオン相手に儲けている相手に一般のライオンの税金が惜しげもなくバラまかれているのです。このことについて納得のいく説明をできるものは役人にも政治家にも誰もいませんでした。
 ライオンはそんな底意地の悪い近隣国に囲まれ、ひたすら善意を求めるか、ハイエナにすがりつくか、最後にはカネだけむしり取られるかでした。
 ライオンからぶん取った資金援助で着々とヘビは重武装しました。最新鋭の兵器をライオンからの資金援助で賄ったのです。
 ライオンからの援助で揃えられた兵器でライオン国の領土は少しずつ侵されはじめました。
 身に危険が迫っているにも関わらずライオンは何も見たくありませんでした。わずらわしいことは先送りしたかったのです。何も考えたくなかったライオンにダチョウが知恵をつけました。
「危険が目の前に迫ったら砂の中に顔を突っ込めばいい。そうすれば何も見えない。聞こえない。見えない、聞こえないことは無いのと同じだから、これで全部無事解決だよ」
 ライオンたちはこうしてダチョウに言われた通り、地面に顔を突っ込んで何も見ない、聞かないことにしたのです。
 ライオンの国土は顔を突っ込んだ穴ぼこだらけになりました。

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 ライオンは数十年も前の戦争責任を未だに問われ続けました。自分たちが解放してやった動物たち、ヘビ、トカゲはもとよりサル、ゾウ、モグラ、ネズミ、毛虫の類にまで謝罪しなければならないのです。もちろん先の戦争で勝利したイヌ科は非イヌ科を侵略したことなど一言たりとも謝りなどしません。
 オオカミもハイエナもヤマイヌが一言、「ごめんなさい」と謝れば許しましたがライオンは何度謝っても絶対に許しませんでした。 ヤマイヌの謝罪は心からのものだがライオンの謝罪は謝る振りをしているというのです。
 イヌ科もライオンのことを許しませんでしたが、もっとしつこい謝罪要求をしたのはヘビとトカゲでした。ライオンが誠意ある謝罪をしても誠意のない返事をするのでした。
 しかも、もっと丁寧に、もっと反省しろ、と強く言うのです。その度にライオンは卑屈になってせっかく、稼いだオカネをむしられるのだ。ライオンもヘビ、トカゲもそんな関係を特におかしいとは思いませんでした。
 ライオンに対する一連の戦争責任追及運動のなかでも正論を吐く動物もいないわけではありませんでした。
 とりわけ熱心にライオンにエールを贈ったのはウマでした。ウマは略奪地時代にはオオカミのために荷馬車を引かされたり鉱山労働につかされていました。
 ライオンが敗れた後、独立戦争を起こし、その強力な蹄でオオカミの脳天をカチ割り独立を果たしたのでした。独立を果たしてからもウマの指導者はライオンに好意的でした。経済的にも「ライオンを見倣え」政策をとり、ハイエナが天秤の重りを変えるルール変更までは順調に発展してきました。
 そのウマの指導者はイヌ科に対して言い放ったのです。
『敗戦国でもヤマイヌの発展は歓迎されているがライオンや我々、ウマの発展は歓迎されてないように見受けられる。それは我々がイヌ科でないからである。イヌどもは非イヌ科の発展に不信感と恐怖を抱いている。
 イヌ科以外の動物でも立派にやっていけることを証明したのはライオンである。そして他のイヌ科諸国は敢えて挑戦し、自分たちも世界各国も驚くような成功を成し遂げた。我々はもはや劣等感に苛まれることはなくなった。今やライオン、そして自分たちの力を信じているし実際にそれを証明して見せた。
 ライオンの戦争責任を問うならば、それより以前の過酷な支配と収奪を繰り返したイヌ科の宗主国の責任はどうなのか。
 ライオンによって奪われたのは先住者から搾取して得た支配者の利益だ。ライオンこそはそれまで数百年にわたって略奪支配を欲しいままにしてきたイヌ科とその手先をあっというまに追い出してくれた「解放者」だった。』
 この果敢な発言に対してライオン側は何の反応もしませんでした。どんな見解を持っているかさえ示さなかったのです。ライオン新聞もまたこのような発言があったことさえ報じませんでした。
 ライオンは相変わらず腰が引けていました。
   
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 ハイエナのルール変更がボディブローのようにジワジワと効きはじめて、ライオンは少しずつ貧しくなりました。ライオンの資産価値は今では二束三文です。
 ハイエナはライオン資産をバーゲン価格で買い漁りました。
 ハイエナに資産を二束三文で買い叩かれたライオンは急激に貧しくなりました。そんななかでハイエナのお先棒をかついでハッパでライオン資産の買いたたきをしたものは、そのおこぼれを貰い金持ちになりました。ハイエナハッパを持たない普通のライオンは自分の国がハイエナとその手先に乗っ取られるのを、ただ指をくわえて見ているだけでした。
 ライオン国では経済格差が広がりました。
 持てるものはますます豊かになり持たざるものはますます、貧しくなりました。中流階級と呼ばれた者がいなくなった。ごく一握りの金持ちと圧倒的多数の貧者がひとつの国に同居する状態でした。
 総中流社会、平等神話は崩れてきました。富裕者は贅沢な暮らしをもてあそぶ、一方で満足に医療も受けれない極貧層が産み出されました。医療を受けれず死に至るライオンも多数出てきました。極貧層の増加とともに社会は更なる治安の悪化に襲われました。
 極貧層は社会の底だまりから上を窺うだけでした。最下層に落ちて絶望したライオンたちの多くは自殺しました。その数字はライオン戦争で死んだ者の数より多かったのでした。
 ライオンたちが作り上げた安定した社会は脆くも崩れ去りました。 ライオン社会はすべてがハイエナ化しつつありました。

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 領土の拡大を軍備によって裏づけようとする大陸のヘビにとって目の上のタンコブは鶏龍島のキメラでした。
 ヘビは「改革・解放」で他の動物のオカネが入ってきてだいぶ豊かになったとはいえキメラにはまだ及びません。
 キメラはハイエナが天秤の重りをいじったルール変更にもめげず順調に発展しています。そんなキメラにヘビは悔しくてなりません。 だいたいヘビの尻尾を持ちながらニワトリの足で歩くことが気に食わない。ヘビにとって優雅なる生き物は地を這わなければならないのです。おまけにそいつはライオンの頭を持っていて、ライオンのような考え方をします。
 ヘビにとってこのうえない目障りでした。
 そしてまた地理的に鶏龍島を支配するとライオン孤島を支配することができます。ライオン孤島を支配するとハイエナをやっつけることができます。
「援助」については軍事目的の可能性があるときは中止する、と定められていましたが、ヘビは軍事予算を毎年、大幅に増加させて一貫して軍事大国への道を歩んでいるのです。
 茶番戦争終了後、軍事力増強にしのぎを削ってきた世界の大国が軍事費を減らしているなかで、ヘビだけが異常なまでの軍備の拡大をしました。
「かつて麻薬戦争でイヌどもにコテンパンにやられた。だから今度は我々がイヌやライオンを骨抜きにする番だ。我々は龍なのだ」
 とヘビは考えていました。
 ヘビの巨大市場に目を奪われたイヌ科はヘビの軍事脅威にさほど警戒しませんでした。その間にもヘビの軍事力増強は着々と行なわれていました。ヘビは自分で作った武器で自分が武装するだけでなく、いろんな動物たちに売りさばきました。なかでもヘビが大量生産したのが地雷です。
 ヘビの作った地雷でたくさんの動物が殺されました。ライオンはハイエナに「平和目的」だから、と言われて地雷を撤去する費用を出させられました。ライオンの「援助」が周り回って地雷の生産に使われて、その地雷を取り除くために、またライオンがカネを出すということなのです。
 ライオンからむしり取る快感を覚えたヘビはライオンを弱体化するために動物中に呼びかけました。
「ライオンにたかれ! 」
 最初はそんな簡単に大金を出すはずがない、と思っていた動物たちもライオンが気前良くオカネをばらまくのを見て味をしめました。ライオンは動物たちにとって、唯たかられるだけの存在になりました。
 ライオンが動物たちに「援助」という名目でむしられたオカネはいったいいくらになるのでしょう。
 平和ボケしてもライオンは、その潜在能力の高さ、動物世界一の金持ち国であることから、たとえ爪と牙を持たなくても「眠れる獅子」と怖れられていましたが「眠れる獅子は「眠りっぱなし」ではないか、「寝ボケた獅子」ではないか、と他の諸動物からは完全に舐めきられるようになりました。爪と牙を持たないライオンはただの肉の塊でした。
 ライオンの懐を空にしようと狙っているのはヘビだけではありません。ハイエナもまたそうでした。
 ハイエナは次々と策を繰り出しました。
 ヘビと同じく「援助」としてオカネを世界中にばらまくように圧力をかけたのです。何処にいくら出すかライオンには決める権限はりませんでした。ハイエナに言われた通りにするだけです。
 貰う方は大抵、反獅子的な国でした。ライオンから援助されても当然のような顔をしている連中ばかりです。親獅子的な国であってもライオンから援助されたことを一般には知らされませんでした。 ライオンは無駄金を世界中に撒き散らかしました。
 さらにハイエナの買い叩きで貧乏になったライオンを助けるという名目で意味のない仕事が作られました。
 政府の予算で失業したライオンを雇い、道路の表面の土を剥がし、掘り出した土で、それをまた塞ぐというものです。
 社会資本として次の世代に残りそうなものではなく、意味のないことにオカネを使うことを強要されたのです。
 政府は瞬く間に借金まみれになりました。ハイエナ政府が借金する場合にはライオンを脅しつけて借りてこればいいですが、ライオンにはそんな相手はいません。
 やむなく、ライオン政府はライオン国民から税金を厳しく搾り取ってばらきました。
 意味のない仕事に就くものの数は増えました。本当はこんなことはやめてしまいたかったのですが、急にやめるとその仕事の就労者が失業してしまい社会問題になってしまうので、それもできませんでした。
 ライオンにとってハイエナは味方ともなれば敵ともなる存在でした。ライオン国内にハイエナの軍事基地があるおかげでヘビたちは攻撃できないのです。軍拡に励むヘビはハイエナの軍事力を恐れていました。その一方でハイエナは無理難題を言ってライオンを困らせます。ライオンはそれでもハイエナには逆らえないので大人しく言うことを聞いてきました。
 そんな両刃の剣とも言えるハイエナとの関係に異変が生じました。
ライオンの財布が空になったのを見届けたハイエナはヘビの巨大市場の方を優先させはじめたのです。
 茶番戦争には勝ちました。残るは経済問題だけです。
戦後、締結されたライオンの国防はハイエナがするという約束は破棄されました。
 ハイエナの軍事基地は撤去されハイエナ兵は本国に帰りました。 ハイエナ軍が去りライオンには「三戒」だけが残されました。ハイエナ軍が去ってもライオンは相変わらず牙と爪を抜き続けていました。
 ライオンは丸裸になったも同然でした。

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 牙と爪を抜き続けるライオンたちに衝撃が走りました。子供たちのなかに、いつまでたっても牙も爪も生えてこないライオンが現れたのです。いくら生えてきたら、牙と爪を抜くといってもまったく
生えてこないのは無気味です。その子供は奇異な目で見られていましたが、続々と同じような例が報告されたのです。
 ところがもうしばらくするともっと奇妙な症例が報告されました。それは生まれつき脳のないライオンです。しかも一頭だけではありません。続々と同じような例が報告されるのです。
 やがてそれが普通のこととなり牙と爪と脳を持つ子供の方が奇形扱いされました。
 ライオンは牙と爪と脳を持たぬ新種になったのです。
 ライオンは自分で自分を守ることも、考えることもできない動物になりました。
                   

 珍しく気骨のあるライオン政治家が言いました。
「もう、いい加減にしろ! いつま牙と爪を抜くのだ。我が国にはもうこれ以上、爪も牙も捨てるところさえ無いではないか。こんな馬鹿げたことをいったい、いつまで続ければ気が済むのだ」
 途端にライオン新聞を初めとする各メディアが袋叩きにしました。絶望したこのライオンは厭になって山へ籠もってしまいました。
 その一方でヘビは日増しに軍備を拡大して、共喰いトカゲ、ジャングルトカゲに対する影響力を強めていきました。
 ライオンに危機は刻一刻と迫っていました。


 共喰いトカゲは工業生産はとっくにダメでしたがついに食糧生産も全然足りなくなったのです。
 共喰いトカゲは明日のエサにも事欠くありさまでした。
 共喰いトカゲはライオンにスパイを送り込み、政治家に働きかけました。
 たくさんの政治家にカネがバラまかれました。もっともそのカネも元を正せばライオン国内にいるトカゲから出ているものでしたが。 このころにはライオン国内に住むトカゲたちにも共喰いトカゲの非道ぶりが知れ渡るようになっていたました。メスライオンの子供をこっそり誘拐していたことも、どこからともなく情報がもれていました。トカゲ連の加盟者は減少の一途でした。当然、加盟者からの送金もとだえがちです。
 カネに困った共喰いトカゲははトカゲ連の傘下にあるトカゲ連銀からカネを引っ張ることにしました。カネを根こそぎ吸い取られたトカゲ連銀は経営がおかしくなりました。
 トカゲ連銀は共喰いトカゲのカネづるです。このまま行けば破産は確実です。共喰いトカゲはライオンの政治家に賄賂を送ってライオン政府の税金でトカゲ連銀を建て直すようにお願いしました。政治家の名前はノナカ・クチビルといいました。
 賄賂で自分のポケットを膨らませたノナカはすぐに動いてくれました。一般のライオンには判らない形でこっそりと政府の税金でトカゲ連銀を助けたのです。
 共喰いトカゲは立ち直ったトカゲ連銀から、再びカネを引っぱれるだけ引っぱりました。
 トカゲ連銀はまたもや経営がおかしくなりましたが、その度にライオン政府の税金が使われました。
 共喰いトカゲは「ありがとう」と言う代わりにライオンの頭上にミサイルを一発ブチ込みました。
 幸いにして共喰いトカゲの作ったミサイルは性能が悪いのでライオン孤島には命中せず、通り過ぎて海に落ちました。
 ライオン国内は大騒ぎとなりましたが、幸いにして被害者はいません。
 ノナカは、被害者が出なかったのを良いことに、
「あれは流れ星が落下したものだ。断じてミサイルなどではない」 と言い張りました。
 国を守るべきはずの政治家がややこしい問題に関わりたくないないために嘘をついたのです。ライオン新聞もまた、
「あれは流れ星だから何の心配もいらない」
 と書きました。
 牙と爪、武装発言で叩かれ、山に籠もったライオンのみが事態の深刻さに気づき憂えました。
 流れ星との発表を受けた一般のライオンたちは安心しました。本当のところは彼らもまた、ややこしいことには関わりたくないのです。
 彼らの関心はうまいエサにありつくこと、おもしろい見世物を見ること、そして夢中で交尾をすることだけなのです。交尾に夢中になれば生息数が増加しても良さそうなものですが、一向に増加しませんでした。それはただ目の前の快楽を貪るためだけのもので、生殖のためのものではないからです。メスは子供を産まなくなりライオンの生息数は少しずつ減少していきました。熟した果実が腐るようにライオン社会は腐りはじめました。
 それと反比例して経済的に豊かなライオン国を目指して不法入国したライオン以外の動物の姿が目立ちはじめました。特に目立って増えたのがヘビです。
 蛇頭と呼ばれる不法入国の斡旋業者が入国手引きをしました。一部の不良ライオンがこれに一枚噛んで一儲けしました。うまく潜り込んだヘビは行く先々で自己繁殖しました。あるものは北の山で、あるものは東の街で、あるものは西の海辺で、またあるものは南の河辺で。
 その繁殖力は他を圧倒しました。
 ミサイルを飛ばす一方で、共喰いトカゲの対ライオン工作はなおも執拗に続きます。
 ノナカは共喰いトカゲに食料を援助しなけれならない、と言い出しました。理由は共喰いトカゲにも生きる権利はあるから、というものです。
 共喰いトカゲに誘拐された少女の権利はどうなってるんだと訊いたものは誰もいませんでした。
 更にノナカは共喰いトカゲとライオンはもっと仲良くするべきだ、と言い出しました。日を置かずして訪問団が結成され、共喰いトカゲを訪れました。
 団長の名前はマユゲです。
 訪問前には「拉致」された少女や「ミサイル」についても話し合われるはずでした。
 交渉はお話にもなりませんでした。共喰いトカゲは、
「拉致は絶対にありえない。そんなことを言うのはトカゲを馬鹿にしている証拠だ」
 と強い調子で言いました。
「ライオンによって殺されたトカゲは百二十万だ。この恨みを晴らさなければライオンとは仲良くできない」
 と脅かしました。
 別にライオンは共喰いトカゲと仲良くしなくても、困ることは何もないはずですが、共喰いトカゲの要求を全部飲むことにしました。 実は共喰いトカゲは被害者の数で圧倒しようとするヘビからの入れ知恵を受けていたのです。
 誘拐された少女は生きているならば、とっくに中年になっている年齢でした。
 マユゲ団長は帰り際に大きな包みをお土産にもらいました。観光気分で行った一行のみんなにも同じようなものが手渡されました。 帰国した一行は「目的は達成できた」と誇らしげに胸を張りました。ライオン新聞も「大成功」と書き立てました。
 訪問団が共喰いトカゲに対して「大成功」をおさめたので共喰いトカゲに食糧援助が行なわれることになりました。
 共喰いトカゲの貨物船が獅子海を渡ってやってきました。貨物船への食料の積み込み作業は無事終わりました。
 本当なら船はすぐに出港しなければならないのですが、一週間近くも停泊したままでした。実はトカゲは次ぎにライオンを拉致するために乗組員の一部が周りの沿岸部の地形を調査していたのです。
 共喰いトカゲは食糧援助よりもスパイ活動を優先させたのです。
 ライオンはこの様子を見ていましたが、結局何もしませんでした。 共喰いトカゲにとっては食糧を運ぶのは単なる口実で、次ぎに拉致するための準備を時間をかけてじっくりとしたのです。
 どうせライオンからは何もしなくてもタダで食糧が手に入るのですから。
 ノナカのポケットが膨らむのと対照的にライオン政府の財源は枯渇しました。財源不足を補うために一般のライオンには酷税が課せられました。
 それでも税金を払う必要のない不法入国した動物は増え続けます。 酷税も彼らには適用されませんでしたので、どこ吹く風といったものでした。ヘビ、カエル、イモリ、サソリ、モグラ、カマキリ、クモ、ムカデ、ヒル・・・。
 自分の国なのにライオンは彼らに気を使い、遠慮してひっそりと生活するようになりました。
 ライオンはヒツジよりもおとなしくなりました。
 それを見て何を血迷ったのか一頭のライオン政治家が言い出しました。
「ライオン以外の動物にもライオン国内に住んでいる限り政治に参加する権利が与えられるべきだ」
 無論、国内ではかなりの反対が起きたが間違っていればいるほど正しい意見になってしまうというこの国の特質のために、この法案も可決してしまいました。
 二、三年もしないうちにライオン以外の動物のために第四議会まで作られました。そして、その日のうちに第四議会の圧力でライオンからは参政権を取り上げ、ライオン以外の動物のみに参政権が与えられることになりました。そして、その証としてライオンは牙と爪だけではなく、ヒゲとたてがみも抜くことを義務づけられました。ライオンは文字通りに身ぐるみ剥がされたのです。
 ライオン国はライオン以外の動物のための国となりました。
 ライオン以外の動物には天国となったライオン国に不良動物たちが続々と合法的に入国してきました。どいつもこいつも本国で罪を犯し、爪弾きにされた者ばかりです。彼らはライオン国内に一大勢力のギャングを作り上げました。
 本当なら本国での犯罪者は入国できないはずなのですが、もう、とっくにライオンには自分で自分のこと決める権利はなかったので、どうにもなりませんでした。
 ライオン国はさながら世界中の犯罪者を集めた流刑地のような有り様でした。
 そんなライオン国を巨大地震が襲いました。大地震は大火災を呼び起こしました。不法入国した不良動物たちは牙と爪を持たないライオンたちからの略奪を欲しいままにして、ライオンに対する暴行と殺害を繰り返しました。政府は何もできませんした。
 なぜならライオン政府は既にライオンのものではなったからです。 地震で混乱しているライオン国に共喰いトカゲがミサイルを打ち込みました。今度は通り越して海に落ちるのではなく、ライオン孤島のど真中に落ちました。しかも弾頭には太陽爆弾が搭載されています。ハイエナが落として以来、何十年ぶりにライオンの頭上に太陽爆弾が炸裂しました。
 混乱どころではなくなったライオン国にヘビ軍と共喰いトカゲ軍が上陸してきました。
 ライオンたちはなすすべもありません。軍隊はないし個としても牙と爪はおろか、ヒゲもたてがみを抜かれているからです。爬虫類連合軍はメスと子供の肉を喰らいはじめました。メスと子供の肉は柔らかくてうまいのです。
 終にライオンは抵抗らしい抵抗もせずに眠ったように死に絶えました。眠れる獅子は眠ったままの獅子となり、終に、眠ったように死んだ獅子となりました。
 十万余年の歴史をもつライオン種はここに絶滅したのです。
 ライオンは後々まで動物世界の嗤いものとなりましした。そのことを嘲り嗤うものはいても嘆き悲しむものは誰もいませんでした。



 オプション     祥伝社 乗っ取られる大国日本    浜田和幸

 米と協力してサイバーテロの対策を立てようなどと虫の良いことを考えているようだがとんでもない思い違いだ。米が日本との間に安保条約を結んでいる真の狙いは日本を軍事的に丸裸にすることと日本にとって頼るべきは米以外にないという構造にすることである。 真珠湾攻撃で幕を開けた大東亜戦争は原爆投下で決着を迎え日本は米の占領下に置かれた。数十年後、同じ構図が形を変えて現実化した。インターネットという「第二の原子爆弾」により「再占領」の危機に直面している。否、既に再占領は一般の日本人の気づかないところで静かに進行していた。

 80'Sには日本が米市場を席巻して不動産、国債、企業を買い占めて米に大変な恐怖感を呼び起こしていたのだ。
 米から学ぶものは何もないというおごり高ぶった日本人、
 90'S、今度は日本のあらゆる産業が米、英、仏を中心とする外資の草刈り場になった。                  

 CIA↓洗脳    米、日本叩き

@米で日本が成功したのは、実は彼らが不公正な手段を使ったからである。
@米は公平で正しいが日本は我々を騙した真珠湾攻撃と同じ卑怯な方法を使っている。
@日本は不当に安い値段で物を売り、その結果米市場をを牛耳るようになったのだ。

 政治家、シンクタンク、大学が一丸となって日本叩きをはじめた。
ハゲタカハイエナがバブルウィルスを注入した。

     米の意向  中韓の意向
              
       日マスコミ
          
   日本の政治家、役人たたき
          
   社会崩壊、自殺者増加

 外資に対しては税金を取れない。

 旧ソ連は基礎研究における頭脳の宝庫であった。旧ソ連が崩壊した段階で米は優秀な頭脳を自国に招き、最先端の研究をさせることにした。

 一般の日本人はいらだちを感じた。

 大規模地震
   ←
 二千万の死者
   ←
 富士山爆発
   ←
 日本救援に名を借りた日本占領
   ←
 廃虚と化した東京に駐留る米軍。再び日本は米の領土となる。


 泥棒が現場を押さえられて「鍵をかけてないのが悪い」と開き直った。驚くべきことにこの言い分は認められた。

 米露が核ミサイルの廃棄に合意し廃棄工場を建設するにあたり建設費を日本に出させた。
  ←
 世界平和のため請求書は日本へ、このことに日本人は誰も文句を言わない。
 日本は世界の財布と化した。
「東の森を伐採するので」
「南洋の国で港をつくるので」
「西の沙漠に井戸を掘るので」
「北の氷の山をとかすので」
 ついては是非、日本がカネを出すべきだ。否、絶対出さなければならない。世界中の国が大合唱しはじめた。
 日本は世界のカネヅル、
 否、財布、
 否、掘りやすい土、
 否、日本は日本以外の国、つまり我々のために、
 否、日本は世界平和のために貢献するのだ。しなくてはならない。ライオンは反論する機会も与えられず、あるいは与えられてもしなかったでしょうが、ただ言われるままにオカネを出しました。一般のライオンの暮らしぶりはますます非道くなりました。


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